場所:白馬岳
日時:2022/5/2-7
メンバー:4年金井、2年井之上、1年松浦、村上監督、角田コーチ、鈴木OB、渡部OB
文責:金井瑛斗
今回の新歓山行ではGWという時間的にゆとりもあってかかなり充実した内容になった。しかし部員に予期せぬケガが多発した為、事前準備(ストレッチなど)や事後準備(医療パック)などを軽視していた事が課題となったと言えるだろう。
今回の新歓山行では現役部員は金井(4年)、井之上(2年)、村上監督、角田コーチそしてOBとして鈴木さん 渡部さんに来ていただき、新入生は松浦君が参加してくれた。
5/2の23時ごろに猿倉の駐車場に到着し、テント泊。5/3から白馬尻小屋の近くまで行き、そこでBC設営を行った。5/3はかなり時間が余っていたためにテント場を丁寧に均したり、そこまで寒くならないという事が分かっていたので全員が座れるスペース+テーブルを作ったりなどもした。当初、水は雪を溶かすか、長走沢まで往復90分掛けて雪解け水を取りに行くことを想定していが、大雪渓の切れ目を3mほど懸垂下降することで沢にアプローチできることを発見し、今回はそこで水を得ることができた。
5/3、5/4では雪訓として、初歩的な雪山での歩行の仕方やアイゼンワーク、滑停などを主に行い最後に埋没訓練を行った。埋没訓練ではいつも雪崩講習会で雪崩の対処法については聞いているものの、実際に雪崩にあった時の対策がまだ部内でしっかり出来ていない、または埋没してしまうと埋没された側はどうなってしまうのか、を体感出来たのは良い経験になったと感じた。
5/5には大雪渓からの白馬岳アタックを行った。不幸にも松浦が前日にギックリ腰になってしまい新入生がいないのに白馬岳行くのは部の目標としていかがなものか、と少しばかり思ったが井之上と金井どちらも白馬岳に登頂した事がなかった為、現役部員+OB(コーチ、監督含む)だけの白馬岳アタックとなったが、GW中の白馬は風すらあまり吹かないほどの好天であった為に良い景色に包まれながら大雪渓を登っていった。
大雪渓ではとても暑く風が吹かないところとなると汗だくになるほどであった。稜線に出ると流石にいくらか風は出てきたが、天気が良過ぎるとこういうことも起こるという事を身をもって実感できたのは良い経験だと思った。
下山時は尻制動を用いて滑降した。初めはあまりのスピードに少し怖気ついたものの、ピッケルと足を上手い具合にブレーキとして用いて進む事ができた。
そしてその日の夜は事前に作っておいた雪洞にて宿泊した。雪洞はこれほどかというくらい平らで寝やすいように作ったため十分な居住スペースや寝袋を被れるスペースが出来、雪質がかなり硬かったとは言え雪洞泊を実行出来た。
今回の合宿では”山行”としても充実していたが”食事”の面でも今迄以上に充実していたと感じた。
今回は監督会で提案された食事のレパートリーがなかなか豊富であった為に部員の井之上(シェフ)が創意工夫を凝らして5/4はカツカレー(トンカツをBCで生肉から作成)、5/5では唐揚げ(雪洞にて作成)を完成させ、これがとてもご飯との親和性が高くとてもご飯が進んだ。このような食事はGW合宿ならではというもののこのスキルをどうにかして夏冬合宿に生かせると食事のマンネリ化を防ぐ事ができそうであろう。
5/6は白馬尻から猿倉へ下山し、風呂→昼食を済ませた後はあずさヒュッテへ向かった。道中にある波田のデリシアで買い出しをするのだが、マグロのカマを発見。昼食には山盛りの焼き肉を食べていたため、魚を食べたい気分だったため398円で購入!調理はヒュッテにあるレンガ製のピザ窯を使ってじっくり30分ほど火を入れた。他にもホッケの開きやホタテ、冷凍ピザなどを同じようにピザ窯で焼いた。これが驚く旨さで、表面はしっかり焼けているのに中はふわふわ。ピザ窯は毎回レンガを積み上げなくてはならないが、ぜひとも常設にしてほしいと思った。