2001年度新人歓迎合宿 北アルプス:白馬岳(2392m)

2001年度新人歓迎合宿 北アルプス:白馬岳(2392m)
‥2001年4月27日~5月2日
‥中尾、井上、米澤、金子、北原、村上

 

村の名前は「はくばむら」大糸線の駅名は「はくば」だが、山名は「しろうま」である。
例年の雪解け時期になると山肌に現れる雪の形が馬の形をしているためそんな名前がついたそうな。絵心のない私にはとても馬には見えなかったよ。
今回通過した大雪渓は日本3大雪渓(剣岳、北ア・針ノ木岳、白馬岳)の一つ。白馬の大雪渓は、夏には沢山の登山者を迎えて、都心の交通渋滞のよう。しかしながら、積雪期は一週間風雪が続くこともあり、白馬岳一帯は世界最悪気象地域の一つにあげられているそーな。

■記録

■4月27日
JR新宿駅-急行アルプスにて離京
各自、講義が終わり次第、青山の部室にぽつぽつと集まり、残っていた食料などの買出し、分配を古城、中尾で行う。井上も6時過ぎに到着し、パッキングをはじめるが、1年米澤は厚木で5限があり、遅い。結局、米澤は8時過ぎに到着し、パッキングするがその間に井上は先に新宿駅へ向かう。あまりにおそいので、何してたんだ?と聞くと一度荷物をとりに家に戻っていたという。何で荷物もって学校行かねーんだよっ!?羽津かしかったから?(まだまだだな。)
中尾米澤、そして見送りに着てくれた真鍋と3人でなんとか新宿に10時近くに着くが、良そうに反して行列が小さいのに驚いた。さらに、大阪から尾本さんが駆けつけてくれた、また驚く。出発時間になっても乗客が増えることなく、快適にねた。
■4月28日
5:30 白馬駅 – 7:00 二俣 – 9:10 猿倉 – 11:20 白馬尻
あまりに快適にねてしまい、神城駅付近で5:25に目が覚め、寝過ごしたか!とかなりドキドキする。白馬駅でOBの村上、金子、北原と合流し荷物を車に積んでもらっていざ出発。しかし、事前の情報どうり二俣のゲートがしまっていた長居林道歩き隣、2時間を要して猿倉に着く。雪は豊富だが、1時間で大雪渓にでてさらに1時間あるいて一昨年と同じ点とサイトを確保。若干傾斜があり、整地。テント設営に時間がかかったが、ブロックも積んだ。
荷物を整理して幕営地から目の前の斜面でつぼ足の歩行訓練をする。井上、米澤ともに雪になれるのに時間がかかりそうだ。直登、直下降、トラバース。斜上、斜降と一通りあるいて、最後に滑落停止をして今日の行動は終わる。

■4月29日
*井上、米澤 金子、北原とBC周辺にて雪上訓練
5:20 雪上訓練 – 7:00 杓子尾根 – 13:00 帰幕
一通りのアイゼン歩行を行って、長い距離を歩くため杓子尾根に取り付く。下りでは数ピッチフィックスを張り、コンテで下降。後日この日のロープ使用が白馬登頂につながることになった。

*中尾、村上 白馬岳主稜登攀
5:15 BC - 6:30 7峰 - 10:00 2峰 - 10:45 白馬山頂 - 12:00 帰幕
気温が高い。取り付きから2,3箇所割れた雪面を急登し、松の下で休む。すぐに雪稜状となり、先を行くパーティが見え、トレースはすでに階段状で高速道路。大雪渓を登るより快適だ。時間の経過とともに、気温が上がり、小さな点発生表層雪崩が白馬沢側で発生し始める。2峰では順番待ちとなっており、終了店の抜け口まで階段で、ノーロープで行くことにする。抜け口まであと少しのところで誰かが呼んでいるな。と思って見上げると終了店で北原が待っていてくれた。尾根上の積雪は一昨年よりも少なく、夏道がでていたのでアイゼンは外し、大雪渓は尻セードー、グリセードーでとばしあっという間に帰幕した。
金子、北原は仕事の都合で下山していった。

■4月30日
8:30 起床 – 10:10 出発 – 11:00 猿倉 – 13:30 帰幕
現役3人(中尾、井上、米澤)で村上と大雪渓を登る予定だったが、雨が降っており様子見となる。結局8:30におきだして朝飯を食べ、今日の大雪渓はあきらめて村上が帰ることになったので見送りをかねてアイゼンを履いて猿倉を往復することにする。
空荷だと猿倉はすぐだった。スケボー!?で下っていく村上を見送り、テン場へ帰る途中長走沢で水を汲んで帰った。すでに青空も見えていたので、雪上訓練をすることにし、長走沢左岸の尾根へ向かう。尾根上のコルに上がり、小日向をみて引き返し、滑落停止を何度か練習しながら帰幕した。

■5月1日
3:00 起床 – 4:45 出発 – 9:15 白馬岳山頂 – 13:10帰幕
朝から快晴で、放射冷却された雪はしまり、快適なアイゼン歩行だが、米澤は連日の疲れが溜まったのかペースを上がらない。途中、杓子尾根側からの落石を未ながら大雪渓をつめ、出発から4時間半で山頂についた。快晴で剣、立山が黒部を隔てて見える。
尾根道は夏道が出ていたのでアイゼンを外して歩き、小雪渓にでるところでアイゼン、ハーネス、ヘルメットをつけた。大雪渓の最も急な部分で5ピッチの巣他カットで下る。その間、白馬側からサッカーボールぐらいの落石があり気をへし折って落ちていく。ラークの大絶叫が響いた。
テントに着いて、お茶を沸かして一息入れたあと再び滑落停止の練習をしたが、すでに雪は腐りきり、止まらない訓練となった。今晩使わないテントを1張り片付けて行動を終えた。

■5月1日
4:00 起床 – 7:10 出発 – 8:15 猿倉 – 9:45 二俣
今日は下山だけなのでゆっくり朝食を取り、テントを撤収。猿倉に向けて歩き出し、長走沢出合いで中尾はツエルトを張り、親不知への縦走用の装備をデポする。猿倉からさらに二俣まで歩き、久しぶりに風呂に入り、白馬駅まではタクシーで下山した。

(文責:なかうぉ)

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