2015年ネパール現地支援:ボガル村

ネパール東部ボガル村
2015年2月8日~26日
真下(3年)、増子(1年)

目的:
部員1年増子と3年の真下の二名が、2/9より18日間ネパールへボランティアに行った。去年2014年に続き2回目のボランティアである。ボランティアに至る経緯としては、2010年、2013年と二度のアウトライアー遠征の時の高所ガイドであったキタブシンから故郷であるボガル村の教育環境に関する現状を聞き、支援を依頼されたため、恩返しの意もこめて支援を開始することになったのだ。このボランティアには目的が2つある。

  1. ごみ問題の改善を図る
    ネパールカトマンズにて清掃活動、ゴミ問題についての現地学生とディスカッション、小学校での衛生教育を行う。
  2. ボガル村への有効な支援策を見出す
    ボガル村にて貧困家庭の調査、小学校に通うためのユニフォーム、ノート、衣類の提供を行。また、昨年実施した効果のヒアリングを行うことで、次回以降へつなげる。

行程:

2/8-9:ネパール着
ネパールに到着し、今回宿泊先としてお世話になるラムさん、キタブシンさんとトリブバン空港で合流し、タクシーでラムさんの家に向かった。道路の整備具合が日本と大きく異なってよくないため、走っている最中車が大きく揺れていた。舗装されているところも多くあるが、凸凹、継ぎ接ぎ、未舗装、穴・・・。

2/10:現地打ち合わせ
今回同行させてもらうボランティアステーションの人たち、カトマンズでの活動に協力してもらうBUDHANILKANTHA SCHOOLの生徒、アカンシャENVILONMENTCL CLUBの人たちと、翌日からのクリーンアップキャンペーンの打ち合わせを行った。

2/11-13:クリーンアップキャンペーン
3日間のクリーンアップキャンペーンを開始。カトマンズの大学生、高校生、小学生達と活動していくのだが、中にはあまり積極的ではない人もいた。個人的には高校生達にその色が強いように思え、それと対照的に小学生達はとても積極的に活動していた。クリーンアップキャンペーン最終日の13日には、2/15からの衛生教育について打ち合わせを行った。2/14は学校が休みのため特に活動はできない。ネパールは日本と異なり土曜が休みで日曜は学校があるらしく、驚いた。

2/15-16:衛生教育
衛生教育は2日間実施する。、小学校に訪れ衛生キットの配布と手の洗い方、歯の磨き方など、衛生面に関する教育を行った。TOKHAにあるPANAUTI小学校とPUINYA小学校に行ったのだが、予想以上の生徒が集まったため衛生キットの不足が懸念された。しかし受け取る人を学校側で指名してくれたおかげで不足することはなかった。衛生教育は、小学生達に教えるということで歌を交えて指導したり、歯医者にある歯の模型のようなものを使用するなどの工夫があったため、子供達にも伝わりやすく、有意義なものだったと思う。

2/17-18:ボガルへの準備・休養
これまでが本ボランティアの前半戦。2/19ボガルへ出発した。本来は1日早くの2/18にボガルに向かうつもりだったのだが、注文していた現地小学生へ提供するユニフォームが出来上がっておらず、出発が1日遅れた。ボガルへは片道2日間の行程だ。

2/19:カトマンズ→ネーレ 移動
早朝4時からジープに乗り、13時間上下左右に揺られてネーレに到着した。ジープは予想以上にがたがた揺れたので、酔い止めを飲んでおいて正解であった。

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2/20:ネーレ→ボガル
トレッキングルートのような道を2時間半ほど歩きボガルに到着した。急な登りはなく、日本では見られない景色を楽しみながら歩くことができた。ボガルに到着すると結婚式が行われており、大勢の人でにぎわっていた。また、この日にこの村の協力者であるダンクマ(2010年遠征時の高所ガイド)とともに翌日からの打ち合わせを行った。

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2/21:ボガルでの現地調査 1日目
特に支援が必要と思われる四つの家庭に訪問し、調査を行った。調査内容としては、不足しているもの、我々に要求するものなど今後支援していくために必要な情報を集めることが主であった。四つの家はどれも小さく、言いたくはないが生活レベルも低かった。中には食べるものにも困っている家庭もあり、差別的かもしれないがこの四つの家庭を重点的に支援すべきだと思った。

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2/22:ボガルでの現地調査 2日目
ボガル小学校に行き、日本の支援者から募ったお金で購入したユニフォームとノートを配布した。特にユニフォームは喜んでくれたようであった。カタ(ネパールでよくもらうストールのようなもの)とラリグラスの首飾りを生徒全員から首に掛けてもらうと、目の近くまで装飾品で埋もれてしまった。その後14名ほどの小学生に協力してもらい、アンケートを行った。将来の夢や、学校が好きか、などのアンケートである。皆かなり積極的であった。

2/23-24:ボガル→ネーレ→カトマンズ
2日間かけてボガルでのプログラムを無事完遂し、再度二日かけてカトマンズに戻る。もちろん帰り道も徒歩とジープだ。ガタガタだ。

2/25:カトマンズ ガイドたちとの相談
アウトライアー遠征の時の2度にわたってのサーダー(ガイドリーダー)であったツルさん、と、同じく2度遠征に同行している高所ガイドキタブシン、コックのチョンベさんを交えボガルでの調査結果について話し合った。解決に難ありな問題もあったが、大まかには四つの家庭を重点的に支援していくことになりそうだった。

2/26:ネパール→成田
ツルさんとラムさんに空港で見送られ、ネパールを去った。天候が悪かったせいか少し離陸が遅れた。

総括:
長期間ネパールでボランティアを行ったのだが、特にボガルでの活動は感慨深いものだった。笑顔を向けてくれているこの子供たちに、学校にいけない、食べ物が足りないなどの不都合が生じるのは心苦しいことである。それを解決するには山岳部としてできる範囲からでも継続的に支援していくしかない。事実、現時点では、来年2016年に現2年の中西、再来2017年に現1年の増子(このころ3年生)が行くことがほぼ確定している。日本に戻っても、ボガル村にできることは何か、何を支援するのが一番よいか、どう支援していくかを考え、自己満足にならないような支援をしていくことが大切だと思った。たとえ自分の力が限られたものだとしても、その限られた力でボガルの人たちに幸福をもたらすことができる可能性がある以上、これからも取り組んでいきたい。

文責 増子

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