冬合宿:中崎尾根〜槍ヶ岳

場所:中崎尾根
日程:2018/12/27-2019/1/1
メンバー:池田、松原、塩谷、楠本、中西コーチ、真下コーチ、村上監督

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(文責:塩谷)「やっちまった!!!」
朝6時45分、15分後発の新穂高温泉へ向かうバスに乗るため新宿に到着し気づいた。そう、私は先輩たちが時間をかけてせっかく作ってくれたペミカンを冷凍庫に置き去りにするという、ベタベタなミスをしたのだった。青信号は点滅しているが茫然自失で立ちすくむ私に、同じく1年の楠本が、とりあえず先輩のところへ行こうと促した。同行する先輩2人に挨拶と同時に頭を下げて謝った。先輩方は、うわぁ…という顔をしつつ、解決策を探せ、と決して責めるようなことはしない、優しい対応をしてくださった。感謝しても仕切れない。のちに合流するOBにカレー用の食材を買ってきてもらうことになった。

バスは平湯温泉で乗り換えである。
新穂高温泉の冬季登山口のあたりでテント泊をする。今日の食事は各自で用意。それぞれパンやおにぎりを食べた。そして、砂糖を入れたミルクティーを飲んで暖をとり、水分もきっちり摂取して、私は初めてのカミナドームテントでの夜を過ごしました。壁が薄いのに加えて寒波襲来のなか非常に暖かかったのは、さすが最新、日本製テントだなと感じた。

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(文責:塩谷)6:45中西コーチと合流して出発だ。
登山口を後にし、初めて二重の高所靴で槍平小屋を目指す。出発は6時45分ごろと遅くなってしまった。最初の方は神通川沿いを歩き、少し登った場所からはワカンをつけて、景色が変わらない、アスファルトの上に積もった15センチほどの新雪を踏みしめて歩いた。この辺りは、つまらない割に、初めての新雪、ワカン歩きに手こずった。年末といえどまだ28日で、トレースはほぼなかったので、先頭の先輩がミニラッセルという感じだった。チビ沢、ブドウ沢を越えるときは、付き添いのOBでペミカンを忘れた僕の救世主、中西さんが写真をたくさん撮ってくださっていた。ここは太ももまでズボズボささりながらなんとか通過した。幽霊が噂の白出沢避難小屋近くに赤旗を指し、また登る。途中から樹林帯に入り、ここからは足元の新雪が深くなった。途中休憩をするもポリタンク内に氷が張って冷たくて飲めない、水分不足で余計に疲れるという悪循環となってしまった。

結局暗くなるギリギリのところで10時間ほどかけ、初日の行程、槍平小屋までたどり着いた。すぐにトイレを作り、水場への道を作り、凍った野菜と肉で、カレーうどんを作りました。冬山での米炊きは難しいということで初めてのうどん生活でありましたが、目論見通り早く作れ、美味しく、水分とガスが節約できるという、三拍子揃った食事となり、みんな大満足で平らげた。そして、僕ら1年2人の疲労具合から、翌日を停滞にして、槍平小屋で村上監督率いる隊との合流をすることにした。。

槍平では、冬期小屋にはもちろん泊まれない。監督から事前にNGの通知があったのだ。でも、我らのテントは、ファイントラックのカミナドーム4。しかも、ファインポリゴンの内張り付きだ。

これが驚くほど暖かい!外はまさに冬山の寒さだが、テントの中はコンロ1つでポカポカだ。しかも保温性能も高く、火を消しても暖かさがかなりの長さ継続する。

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(文責:楠本)この日は、OBたちとの合流を考えて停滞とした。みんな昨日の疲れが溜まってるのか、10時過ぎまで爆睡していました。

   一年生は、相当疲れていて一日中ダラダラしていた一方で、上級生は落としたビーコンを探しに前日来たルートを下っていった。4万円相当のビーコン、無くしたら弁償モンなのです。これは、冬山のように、厳しく過酷な状況だと言えます…。

14:00 村上監督と真下コーチが槍平に到着して合流。なんと冬期小屋の中にテントを張っている!

  夕食は、カレーうどん!ペミカンで作る予定が、部員の1人が持ってき忘れたので、わざわざ食材を切る手間を経なければなりませんでした。許すまじ塩谷君。食材は、離京時に気づいたため、あとから合流してくる中西コーチに購入をお願いしていたのだ。

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(文責:楠本)この日から、監督コーチと一緒に山行となる。!6:40に出発し、ルートとしては、槍平小屋から中崎尾根の中腹まで行きました。

槍平小屋から中崎尾根にとりつくまでの道は、とても勾配が強く、ラッセルも強いられたため、大変キツかったです。しかし、途中、他のパーティーに会い、大人数でラッセルをする人を交代できたので幾分か楽になりました!

さらに問題が一つ。なんの食べ物が当たったのかは分からないのですが、部員の一人の松原さんがお腹を下してしまったのです。しかも、下界にいても結構ヤバいやつ

果たして冬合宿は、これからどうなっていくのか

ラッセルが思いの他辛く、当初予定していた2388mの先の台地まで行くのをやめる。翌日は天気が良いという読みができたため、空荷で明日アタックしたほうが楽であろうということだ。

奥丸山から下って1時間ほど進んだ、開けた良いテン場である。

そしてやっぱりカミナドーム4内張り付きは暖かい!冬なのにテントの中は熱くてたまらない。

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(文責:池田)槍ヶ岳アタック。天気 快晴

大晦日。それは人々が「辛いこと全部忘れて人生やり直そーぜ!!」と願う空前絶後の超ポジティブな日。日本中に溢れるハッピーな空気は時に奇跡を起こす。

そう、、晴れたのだ。
晴れたのだ!(真下さんがいるのに!)
それも、雲ひとつない快晴。

快晴!(真下さんがいるのに!)
真下さんはたぐいまれなる雨男の才能の持ち主(本物)

大型寒波襲来。

過酷な合宿覚悟で臨んだ青学山岳部。辛いラッセルも乗り越えた!枝にひっかかりまくる赤旗も乗り越えた!2018年最後の最後まで登り続けた青学山岳部!(疲れて停滞したけど..)
天気ばかりは、どうにもできないが、穂先アタック当日。我々は満天の星空を見た。

2:30起床。
やけに冷える朝方は、空には遮るものが何もなく、それが幸運の日であることを意味していた。
アタックメンバーは、話し合いの末、現役4年池田、2年松原、中西コーチ、真下コーチ、村上監督の計5名に決まった。
ピストンで穂先を目指す計画だ。

4:30出発
中崎尾根から、千丈乗越を目指す。
立っていると、つま先は冷えきりかなり麻痺している。まるで5本の指が一本にくっついている感覚だ。
足早に先へと進みたいが、左右の切れた稜線は強い風にさらされて、死を招く落とし穴!雪屁ができている。
途中途中にある足跡や木々を頼りに慎重にルートを選ぶ。
スリルと絶景に興奮し、だんだんとペースが上がる。

6:30
千丈乗越手前、夏季登山道へトラバースする頃には先頭になりドカ雪ラッセル。冬期は直登するのが一般的だが、雪がそれほど多くなかったため夏道を進むことを選んだのだ。(大変疲れたが、これが大学山岳部の醍醐味!らしい..)

自分たちでルートを切り開いていく爽快さは冒険心をくすぐり堪らなく気持ちよかった。

10:00
3時間以上のラッセルを終え、槍の肩に到着。
燦々と照りつける太陽が暑いくらいだ。
槍の穂先は一見夏と変わらないが、ルートは
氷でつるつる滑りピッケル、アイゼンなしでは登れない。
ピッケルと両足のアイゼンをフルに効かせて
硬い氷に張り付く。
うまく刺さなければ、即転落。
ひやひやしながら、何度も何度も強く蹴りこんだ。

11:00
槍ヶ岳登頂!!
いつも霧ががっている頂上だが、今日は邪魔するものはなにもない。
360度見渡せる大絶景を目に焼き付けた。
一年生の待つテント場までの帰り道。
自分達の通ったところが、沢山の人に踏まれしっかりとしたトレースになっていた。
なんだか嬉しくなって少しにやけてしまった。
道路を作る人の気持ちってこんななのかなぁ。
冬山とは思えない春のようなポカポカの陽気。無風だ。
粉雪がキラキラと舞って魔法のようだった。

14:30
テント場到着!
翌日の下山に備えて6時半就寝!
一年最後の締めくくり。
悔いのない最高の日になった。(紅白を見れなかったこと以外は)

ここで一句「年の瀬に 日頃の行い でるよねぇ!!!」

2019年もどんどん山に19(いく)ので、これからも青学山岳部をどうぞよろしくお願いします。

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(文責:楠本)

 「新年あけましておめでとうございます。」

々、山岳部の一同は山の上からこの言葉を叫びました。本当はガ◯の使いとか、紅白◯合戦とか見たかったよぉ…。

この日は下山!沢山の登山客に踏み固められたトレースにより、驚くほど簡単な道のりでした。あの坂道でした尻セードの快楽は半端なかったです。マジで、初日のラッセルは何だったんだ。

  しかし、こう思うことにしました。行きに付けたトレースは、青学山岳部の奇跡の軌跡だと。寒い冬に、つまらないギャグを言ってしまい、失礼しました。

カミナドームの内張り、ウインターライナーEXPはお値段は張りますが、テントの中で防寒する厚手のダウンを入山者全員が持たなくて良くなる、燃料の消費が抑えられる、朝快適に起床できる、テントの中がとても結露しにくい、などなどメリットが多すぎてもうほかのテントに戻れないと考えるほどの装備。

カタログでは、ある無しで10℃温度が変わると書かれているけども、偽りなし!!

3~4人に最適:カミナドーム4

カミナドーム4ウインターライナーEXP

1~2人に最適:カミナドーム2

カミナドーム2ウィンターライナーEXP

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