ヒマラヤでの遠征でテントはファイントラックのカミナドームを使用していた。
標高6000mに設置したABC、6300mのC2共に、それほど気温は低くなく暖かかったのでよくわからなかったが、2018年冬合宿でカミナドームが真価を発揮したのだ。
冬合宿は、2018年寒波襲来した年末。場所は中崎尾根の標高2300m地点。
気温は、−15℃くらいだろうか。
普段使用しているテントだと、テントの中では常に火をつけていないと寒く感じ、フリースなどの防寒着はしっかり着込んでいる。そして、朝起きてシュラフから出るときはいつもしばらく気合をためて寒さへの我慢ができるココロの準備ができてから一気にシュラフをしまって火をつけていた。
しかし、カミナドームとウインターライナーEXPのセットのテントは全く寒さを感じないので、秋くらいの登山と同じような感覚でテントの中で過ごせるのです。ほんとにテントの中は暑かったw。
なぜかって、内張りがただの布ではなく、ファインポリゴンなのですもの。テントの中をダウンで覆っているようなものだからそりゃ暖かいですよね。しかも濡れにも強いというか、濡れてもすぐ乾く!
極薄で究極の軽量さを持つ特殊なシート生地を、最先端の収縮加工で凹凸の立体構造に仕上げた、ファイントラック独自開発のまったく新しい保温素材です。
この世界初となるシート状立体保温素材は、驚きの軽さを持つうえに温かく、水濡れに極めて強いという優れた特長を持っています。さらに、素材の最大の特長は、シート形状で容易に扱うことができるため、様々なモノへの応用が可能ということです。
特許取得済(特許第5752775)
カミナドーム+ウインターライナーEXPの良いところ
- 軽い
- 広い(テントの立ち上がりが急勾配なので、頭が引っかかる感じがしない)
- パッキングすると四角なのでパッキングしやすい。
- めちゃくちゃ暖かい
- テントの入り口を閉めなくても、内張りだけ閉めればほぼ冷気は入ってこない。
- 結露しない(内張りの外側に水滴はつくけど、室内はほとんど濡れない)
- 内張りが凍らない
カミナドーム+ウインターライナーEXPの悪いところ
- 生地が薄いため破けやすい
- 物干し紐が掛けにくい(けど、つけれないことは無い)
- パッキングする袋が別途必要。(内張りをつけたままだと、標準の袋には入らないので。)
- お値段が高い
お値段については、結局厚手のダウンや防寒着をメンバーがそれぞれ買うことを考えたらそれほど高くないのではないだろうか。ということで、有り余るメリットから、今後しばらくは常用することでしょう。
3~4人に最適:カミナドーム4 、カミナドーム4ウインターライナーEXP
1~2人に最適:カミナドーム2 、カミナドーム2ウィンターライナーEXP
今回はグランドシートは使っていませんでした。が、全く問題なし。夏はゴロゴロした石でテントの底が敗れる可能性もあるのであったほうがよいと思いますが、冬はその心配なし。断熱面では、テントマットで十分。
あくまでも、青学山岳部の主観です!
過去使っていたテントは、
エスパース、G-RIGHT、G-RIGHT X、クロノスドーム2型、トランゴなど。
です。