個人山行:笛吹川東沢釜ノ沢東俣

場所:笛吹川東沢釜ノ沢東
日程:2018/6/30-7/1
メンバー:田口、池田、杉本、塩谷

今日は僕の人生で初めての沢登りです。
金曜日の夜に出発して前日は近くの道の駅で車中泊。

翌日の朝荷物を背負って先輩方と4人で登山口へ
西沢渓谷入り口から、しばらく歩き、吊り橋を渡り山の中へ。
法螺貝のゴルジュではここぞとばかりにGoProカメラを使ってキレイな映像を撮りました。冷たい水を汲み、しばらくは河原を歩くようなところが続きます。

途中沢登り初心者の僕が足を滑らせドボン。先輩たちは僕を笑って見ていましたが、何だかんだ胸まで腰上まで浸かって徒渉。すごくつめたい水で、日差しが強く暑い日だったので結構気持ちよかった。

ほかにもなだらかな一枚岩の滝では、天然のウォータースライダーとして何度か滑ってドボンをして遊び、千枚畳のなめでは涼を感じ、徒渉を繰り返し、両門ノ滝ではカップルらしき2人組に遭遇。男だけの僕らは羨ましいなと思いながら、滝の前で記念写真をパシャリ。
ヤゲンの滝は登らずに巻きで越えて、地図に載っていたキャンプ適地の広河原に到着したころはまだ初経験の僕も元気だったので、翌日の行程を短くすべく広河原上部まで行き、焚き火の形跡のある場所で僕たちも火を焚いてテントとツェルトでビバーク。

2,3人用テントは僕もこれで立てるのは4回目?くらいなのでだいぶ慣れて、玄人風を吹かせつつサッと完成。先輩たちも不慣れなツェルトは、キレイにぴんと張るのが難しく、4人でちょっと強引に引っ張って完成。道中見かけたツェルトがキレイに張られた年配の方4人くらいの隊を思い出し、年の功かな…と感心。無事寝床を確保し水も汲み、かまどを河原の石で作ってあとは飯を食べるだけ…

が、ここで問題発生!今日のメニューは素麺と焼きなす、ポトフだったのに、大鍋を忘れポトフは各自のコッヘルで作ることになり、焼き網と間違ってプラスチック製の焦げ付き防止網とやらを持ってきてしまい、火にくべたら即溶け始めました泣 仕方なく木の枝に刺し、ナスやウインナーを焼いて食べてみることに。焼き加減が難しいのと、時間がかかって腹ペコがなかなかおさまらないのがもどかしかった。でもデザートの焼きマシュマロはその分とても美味しく感じました笑
焦がさずにいかにトロトロの食感を引き出すか、みんな必死で木の枝の先のマシュマロとにらめっこでした。

暗くなって9時前にはテントに入り、ヒマラヤ遠征を控えた先輩たちはネパールで使うことがあるかもしれないから、とテントではなくそちらで就寝。

2日めは朝3時に起きるつもりが全員1時間以上寝坊!慌ててテントをたたむ間、先輩がガス缶で棒ラーメンを作ってくれました。残った野菜も一緒に煮て食べましたが煮込みすぎで麺がのびのびでした…

そんなこんなで幕営地を後にし、上流の岩場を登っていく。途中の3~5メートルくらいの滝は、沢靴を信用して、足場を探し、しっかり登れるようになってきました。しかし、もう一息で頂上というところの分岐で、20メートルくらいの滝と同じく20メートルくらいの急坂でした。ここで間違えて後者を選んでしまったがために、初心者の僕にはなんともきつい登りになってしまった。岩の上にサラサラした砂がかかっていて、沢靴ではどうにもグリップがかかりにくく、何度か足を踏み外しそうになりかなり恐怖を感じました。途中からはロープで登ってそのエリアを、越えて行きましたが、ここらであしあとが人ではなく鹿のものであると確信し、狭い獣道を木を掻き分けながら進み、なんとか木賊岳頂上へ。頂上といっても周りは木で囲まれ何も見えず、ハエが僕たちに数百匹たかってきてさっさとおりることに。

僕は下りで初めてシャリバテを経験しました
昨日から予定通り食事ができなくて、エネルギー不足になっていたようです。筋肉疲労は感じないのに急に体に力が入らなくなり、膝がガクガクし出したので、休憩を取ってもらい、残りの行動食とかを食べきり、しばらくすると元気が戻りました!バテた時は本当にきつかったですが、いい経験になりました!

食事は本当に大事!そうして西沢渓谷入り口に戻り、ほこらに感謝のお参りをして、売店で名物の草もちを買って帰りました。(文責:塩谷)

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