個人山行:小川山クライミング2017

小川山クライミング2017
2017/5/28,29
参加メンバー
現役:田口3年、中西3年、田中2年、池田3年、近藤1年、内田1年、渡部1年、八田1年
監督・コーチ:村上
OB:真下院1年

5/26
 真下車と村上車に分かれ、それぞれ夜に離京。この土日はClimbOnというイベントが小川山で開催されておりテント場の混雑が心配されたが、問題なくテントを張ることができた。悪天候を避けるために瑞牆など他の岩場に行き先を変更した人が多かったのだろうか。夜は雨が降っていたため、明日の快晴を祈って就寝。

5/27
 最高の天気。各自朝食を済ませ、岩が乾いていることを願いつつ岩場へと向かう。

ガマスラブ 5.6~5.8
先行パーティーはすぐに上に抜けたため独占状態。岩も下部が湿っていたのみで登攀には問題なし。最初に田中と中西がリードし、3本ロープを張る。田中は久しぶりのガマスラにビビっていたが、1本登ると吹っ切れた様子。中西はその横をひょうひょうと登って行った。その後皆がトップロープで登る。新入部員にとっては初めての外岩フリークライミング。花崗岩のスラブ特有の感覚に驚いていたが、諦めずにトライを重ね、互いにアドバイスを出し合ったりと皆楽しそうだった。体重が戻ってきた真下さん、四十肩が治った村上監督も軽快に登っていた。

白いフレーク 10b、? 5.8、? 10b
 講習会の団体が到着したので、右にずれつつ新たにロープを張っていく。
白いフレークは上からロープを張って登る。皆自由に登っていたが、途中から左のクラックを使わないで登れるか選手権が始まる。マントルにてこずる人が続出したものの、大半が登攀に成功、皆の達成感にあふれた表情が印象的だった。
その右にあるルートを田口がリード。安定したリードからは成長が感じられた。後続も続いて登る。
その右にあるルートを中西がリード。上部の核心で何度かテンションしつつ、無事にトップアウト。後続も核心部に苦戦しつつ登っていた。

 登攀を終えた新入部員から懸垂下降の練習。1年生がしっかりした足取りで降りてきていたのが印象的だった。練習を終えた後は薪を回収しながらテントへ向かい、薪収集班と買い出し班に分かれて行動。夕飯準備や火おこしが効率的に進み、人数の多いメリットを実感した。

 夜ごはんの献立はローストチキン、焼肉、サラダ、オニオンスープ、ビビンバ。毎回ダッチオーブンと献立のアイデアを提供してくれる村上監督には大変感謝している。どれも非常においしく、満足な夕食となった。お腹を満たした後は焚き火の近くに集まりスープを飲みながら談笑。中央広場ではイベントのトークショーが行われており、平山ユージさんと池田功さんの非常に興味深い対談を聞くことができた。皆思い思いに時間を過ごしながら就寝。

 

 

5/28
 遅めに起床。朝ご飯はホットドック、ダッチオーブンでとろとろに溶けたチーズとこんがり焼けたパンがマッチしていて非常においしかった。九時ごろにテントを出発、対岸のエリアへと足を延ばした。

 川を渡り、母岩を目指す。初めてだったためアプローチに手を焼いたが、ケルンを目印に妾岩の右下にある岩に到着(到着直後は母岩の右部分と勘違いしていたが、のちに発覚)。登れそうということでロープを張ることに。一つは5.9くらい、もうひとつは10a/bくらいに感じた。昨日は順調に上れていた1年生であったが、この課題には苦戦したようで最終的には右の別ルートに抜けてトップアウト。登れないという体験もしてほしいと思っていたので、これが何かを考えるきっかけになってくれればいいと感じた。

妾岩 ザ・ファーム 11b
 中西と田中は妾岩に行き、ほかの課題にトライ。ハング気味の課題に苦戦し、左のクレインⅡに合流する形でトップアウト。これくらいを難なく登れるようになりたいと感じ、今後の練習に対するモチベーションが上がった。
 両グループ登攀を終えたところで撤収準備。帰り道で涸れ沢沿いに妾岩・母岩があることが分かったので、次回はそれを目印にしたい。数人が川に入り水浴びするなどしつつ、テントを回収し、東京に出発。異常な渋滞に巻き込まれたため帰郷の時間はいつも以上に遅くなったが、それに見合うだけの充実した山行であった。


ガマスラブで登攀を思いっきりやったあとは、クールダウンで沢に飛び込む。このために水中眼鏡を持参しております。

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