アタック数日前後の様子をお伝えしたいともいます。
10/9 C2→C3 天気:晴れ
急な斜面を登り続けます。6時に出発して、C3を設営して幕営
できたのは17時過ぎ。懸垂氷河の途中を削ってなんとかテント
を設営することができました。ここではトイレすら落ち着いて
できません。標高は時計でみると6400mほど。SPO2はそれぞれ
65%前後に脈拍120前後。安静にしていてこの値はきついです。
C3までのルートは、岩と雪のミックス。とくに氷の壁を300m
斜度70度前後をひたすら登り続けます。
10/10 C3→頂上直下→C3 天気:晴れ
6時出発
C3から2ピッチほど進んだところが今回のルートの核心。
ヒマラヤヒダといわれる雪が波打っているところの凹み
部分を攻める。雪をけずるとかろうじて岩がでてきて支点
をつくることができた。グレードとしては、4級程度だろう
が、高度7000m近くでこれはつらい。
このピッチを超えると肩にでるが、ここから先も厳しい雪面。
岩と氷のミックスですべてロープをだして進むが、頂上まで
あと数百mというとこでフィックスロープがたらずに
山頂をいったんあきらめてC3へ戻る。
懸垂して降りるだけだが、それでも大変。。
10/11 C3→Summit→C2 天気:晴れ
6時出発。前日までに引いたルートなのでそこまでは難なく
進めるが、頂上まではやはり長い。前日の疲れも響いている
のだろう。アックスとアイゼンをバッチリきかせながら
なんとか13時に頂上へ到着。写真撮影!
ここより天気が悪化の方向。一気に7000mから5800mの
C2まで降りる。C3の不安定なところで幕営するよりも
少しくらいつらくてもC2まで降りたほうがよいという判断。
しかし、これ結構つらいです。ガスがでてきて暗くなって
いるなか懸垂下降を約20ピッチ。手元すらよく見えていない
なか急斜面をひたすら降りていきます。
村上は、エイト環を誤っておとしてその後は半マストで
下降。萩原は、村上が下降の際に上からおとした氷雪に
よってヘッドランプに直撃。ヘッドランプは一人で下降。
19時過ぎにC2に3人は到着したが、体は動かず放心状態。
10/12 C2→BC 天気:曇り
7時起床。休養が必要なほどの疲労を当然ながら感じるが
頑張ってまずはC1へ。そして他のメンバーと合流。
10/13 ベースキャンプステイ 天気:曇り
そして、やっと戻ってきた感じで一安心。
まぁ、このあとはさらに大変だったのですが、、、
なんどお終いかと思ったことか。