1999年 春合宿 南アルプス連峰・鳳凰三山~甲斐駒ケ岳~仙丈ケ岳

‥1999年3月22日~3月30日
‥伊東晃男・古城海太・中尾秀高
■記録

■3月22日
12:10甲府駅ー13:00芦安ー16:00夜叉神峠登山口
前日までの大雨は上がり、晴れた。しかし甲府でも風が強く寒い。予定通り夜叉神峠登山口まで入り幕営。雪は少ない。

■3月23日
6:00出発ー7:05夜叉神峠ー9:10杖立峠ー11:45苺平ー13:45南御室小屋
トレースがしっかりとついていたため苺平付近まで快調に進む。左手に樹林の間から見える白峰三山が美しい。苺平から先、トレースのつきかたが甘くなっており、歩きにくく予想外に時間がかかる。南御室小屋までは冬季小屋が開放されており使わせてもらった。

■3月24日
6:00出発ー9:00薬師岳ー9:50観音岳ー11:40アカヌケ沢の頭ー13:50高嶺ー15:30白鳳峠
薬師岳までは樹林の中のラッセル。薬師岳から先、アカヌケ沢の頭付近まで雪は少ない。高嶺のくだりはじめは急な岩稜で慎重に降りる。下部はハイマツ帯。降りきったところが白鳳峠。木々に囲まれたよいテント場を見つけ、そこに幕営

■3月25日停滞
南岸低気圧の影響により夜半過ぎから雪。朝、起きると風も強く、吹雪。しかし気温は高い。9:00ごろ雪はやむが風はさらに強くなりガスがかかる。9:30停滞決定。

■3月26日
6:35出発ー7:05赤薙沢の頭ー広河原峠ー9:20早川尾根小屋ー9:40早川尾根の頭ー11:502553m地点付近
出発するころ、黒雲が点在し空模様は怪しげであったが早川尾根小屋につくころにはよい天気になる。雪がしまっており、ラッセルもそう苦労なくよいペースで来ていたので仙水峠までいけると判断。しかし11:00ころから急に雲が増え空模様が再び怪しくなる。前方の細い雪稜地点を予測して、悪天の中に行動することは避けたいと考えていたところ、ミヨシの頭手前の2553m地点付近に2~3張り幕営できそうなポイントを発見。11:30幕営。15:00ごろより気温が高いため雨が降り出す。雨水がテント内に入り込み不快な夜をすごす。

■3月27日停滞
朝外の様子を見ると雨はやんでいるがガスが濃い。6:50、ガスが晴れてきて晴れ間も見えてきたので行動決定。7:40出発。しかしこのとき再びガスがかかり晴れ間はなくなっていた。8:30左の巻き道を戻りミヨシの頭直下の稜線に出るが完全にホワイトアウト状態。風も強い。退却決定。9:30元のテント場に戻りテントを張る。10:00ごろ雨が降り出す。

■3月28日
6:20出発ー6:55ミヨシの頭ー7:50アサヨ峰ー10:00栗沢山ー11:30仙水峠ー12:50北沢長衛小屋
樹林のなかで雪がクラストしておりラッセルなしでアサヨ峰に達することができる。改正の雲のした、これまで歩いてきた早川尾根を振り返り眺める。栗沢山までは雪と岩が交互にでてくる稜線で、巻き道の多くは野呂川側。途中細い稜線で5,6m切れ落ちていたのでロープを出す。北沢長衛小屋前のテント場にて幕営

■3月29日
5:45出発ー8:10双児山ー9:15駒津峰ー11:00甲斐駒ケ岳ー13:15駒津峰ー14:20仙水峠ー15:30CS
駒津峰でハーネスとヘルメットを着ける。駒津峰のくだりは急で慎重に下る。甲斐駒ケ岳ののぼりの岩稜帯は思っていたよりも雪がついてなくて安心した。くだりは雪がゆるくなってアイゼンが効きにくく滑りやすい。意識的に慎重に下る。1箇所ロープを出して下った。

■3月30日
5:00出発ー6:30大滝の頭ー7:25小仙丈ー8:30仙丈ケ岳ー11:20CSー12:50出発ー17:30戸台
仙丈ケ岳までアイゼンのつめ気持ちよく効いて好ペースで上れる。頂上手前のトラバースを慎重にこなし登頂。予定よりも早くCSに戻る。テント撤収後しばらく休憩してから下山開始。長い戸台川沿いのかわら歩きの後、戸台に到着。

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