コロナ禍ではあるものの、密を避けた沢の中であれば迷惑も危険も回避できるという考えで、強引に沢登り計画が立てられた。今回のメンバーは、角田コーチ、ナベアツOB1年目、松原OB1年目、村上監督の4人だった。
計画は、前日夕方に丹沢にある戸沢山荘脇のキャンプ地に集合し、焚き火を楽しむ。そして翌日は朝から遡行を開始して昼過ぎには下山という至極シンプルなものだ。
当日予定通り離京する。村上は最近はじめた空手の稽古が15時まであるので、その後で松原と駅で集合し現地に向かう。ナベアツは土曜日朝から一人で丹沢を縦走しているため、塔ノ岳に登頂後に下りてきて合流だ。そして、角田は娘を寝かしつけてから自宅を出発するらしい。
18:00 予定通り村上と松原は戸沢山荘へ到着。この頃駐車場はまだ空きがあったが22時を過ぎる頃には満車となっていた。山荘へ到着してまもなく、どこからともなくナベアツが塔ノ岳から下山してきて合流できた。
角田は20時過ぎに合流の予定だったが、娘を寝かしつけている間に寝落ちしてしまい参加することができなくなってしまったのだった。
焚き火が目的の一つであるため、我々はすでに沢山の薪を持ってきている。だから火柱を上げる如く豪華な焚き火を行った。その脇では、七輪で焼き鳥を焼き、土鍋で白米を炊く。キャンプといえば焼き肉がメジャーだが、焼き鳥のトライは成功だった。自宅で串打ちして冷凍しておけばよいし、なによりも様々な味が楽しめる。
23:00 就寝。天気は良く、雨が降る様子もなかったので、松原とナベアツはテントに入らず焚き火の脇で地べたに横になって夜を過ごす。
翌日5:00 起床。朝食は前日に余っていた肉。熾火を使って肉を焼く。大量に持ち込んでいた薪はすべてキレイに無くなっていた。
8:00 遡行開始。取り付きは林道を詰めていったところだが、早く水に浸かりたかった我々は、林道途中で水無川本谷にかかる橋から遡行をスタートした。水はそれほど冷たくなく、気持ち良いシャワークライミングが楽しめる。F1-F5まで幾つもの滝を登攀するが、どれも難易度はそれほど高くなく、ところどころ鎖や残置ロープがあるので迷うことは無い。
10:30 F5終了。書策(カイサク)新道にクロスしたらそこで終了だ。本来は塔ノ岳まで詰めていくルートなのだが、かなり崩壊が進んでいるためガレ場が多く気持ちよく無いようなので我々はF5までとした。
下山は40分ほどの林道歩き。踏み跡は顕著でこれまた迷うことは無い。
11時過ぎには駐車場に到着し街に下りる。いつもの通り帰り道にあるお風呂とサウナを楽しんで帰宅した。