期間:2016/12/23-29
場所:爺ヶ岳 南尾根〜鹿島槍ヶ岳
メンバー:中西(3年)、田口(2年)、杉本(1年)
12月23日
朝早く部室に集まり、荷物確認。新宿からバスに乗るはずがいきなりのミスで電車に乗る羽目にる。この日はのんびりと駅について駅前の大衆食堂みたいなところでラーメンを食べ、ゲートまでタクシーで移動する。小雪が降るなか2時間登山口までの道をひた歩く。テントを簡単にはって9時頃シュラフにはいる。
12月24日
夜明け前に出発し、膝下くらいある雪の中をラッセルしていく。雪の重みで垂れ下がった枝とザックから突き出る赤旗が何度も交差して行く手を阻む。2時間ほど登山道を進み、偵察で目星をつけていたところから道から外れ、尾根上に進んでいく。赤旗がたくさんあり、ひたすらラッセル。またラッセル。上がるにつれて深さも増していき、疲労も溜まる。南尾根と東尾根がぶつかる箇所が見えた時予定通りに進めた安堵感があった。14時頃テントを張り出す。場所が尾根の谷だったため、雪が藪にしっかり付いておらず、落とし穴ができていて楽に用をたせた。杉本と田口は初の雪山での水作りを経験し、大変さを実感した。杉本が忘れ物防止の意図で前日からなぜか部室に置いておいたペミカンも何も問題なく美味しくいただけた。
12月25日
JPを日の出の時間にワカンを履いて出発。稜線の木がなくなってきたところでアイゼンに履き替え、ペース一定で進んだ。頂上手前では雪がそこそこ深く、一歩一歩進むと向こう側の景色が徐々に見えてくる感じがたまらない。長野県側に雪庇が出ていて、富山県側は立山剣岳がドーンとそびえている。10時半に爺ヶ岳南峰頂上に着き、30分で中峰まで登りつめる。冷池山荘までの道は見えてるもののなかなか近づいてこない。休憩を多く挟みつつ、2時にやっと到着。風もさほど吹いておらず快晴で気持ちよかった。冬季避難小屋の中は窓からの光がさほど入ってこないため、薄暗いが屋根に変わるものはない。
12月26日
いよいよ鹿島槍ヶ岳アタック日。天気予報は午後から崩れるとのことで天気次第では撤退を頭に入れ、早めの行動を心がける。だが、荷物の軽さと途中までトレースがあったので、予定よりも早く頂上に見事着くことができた。眺めも日本海から富士山が見え、思わず大声を出したくなるのである。風は猛烈に強かったので、稜線ぞいは慎重に来た道を帰る。11時には冷池山荘に到着し、部内で話題だった雪洞を掘ったりして冬山を堪能する。
12月27日
予定では爺ヶ岳登山口までだったが、視界、風ともに悪く停滞を決定。視界は悪いが、風のおさまったタイミングで、また雪洞を掘り出す主将中西。
12月28日
今日こそは帰るつもりだったが、昨日とさほど変わらず、JPまでもいくことも検討したが、稜線沿いは危険なのでこの日も停滞。午後は天気もかなり良くなり晴れたので、雪がたくさん積もったところをどう進むかの偵察を行う。
12月29日
日の出とともに出発。天気は快晴。風は強い。前日作ったトレースを進み、爺ヶ岳を登る。ボーとしていると飛ばせれてしまうくらい強く吹く時もあり、緊張感があった。爺ヶ岳中峰では明治大の山岳部さんとバッタリ。久しぶりの自分達以外の人に会えて少し新鮮だった。下りの雪山は夏道よりも早く爺ヶ岳南峰頂上から2時間半で登山口に下山完了してしまう。片付けしてゲートまで歩いて、タクシーで温泉に入って、駅前のカツの美味しい店でご飯を食べ、無事帰京した。