東黒沢遡行~ウツボギ沢~広河原~ナルミズ 2004年7月25日~7月26日

東黒沢遡行~ウツボギ沢~広河原~ナルミズ 2004年7月25日~7月26日
‥中尾(OB)、永田
■記録

24日
永田と合流し、走る車からは夜空に稲光が見える。明日以降も夕立がありそうな予報である。谷川岳登山指導センターに計画書を提出し、白毛門登山口にて車中泊。

25日 晴れのち雨
5:45出発-10:00尾根上-11:30広河原-14:30大石沢出合-16:00幕営

東黒沢に入ってしばらくは、滑滝が続くが、少々荒れている印象。この沢のメインとも言える鼻毛の滝が現れるが問題なく抜け、明るいブナ林の中を滑床の廊下に導かれていく。永田がヒキガエルを踏みそうになったり、先頭の中尾が驚かしたヤマカガシ(へび)が流れに乗って永田に向かっていったりする。

宝川への下降に入るが、すぐに水流が現れ、2m程度の滝を次々クライムダウンして、程なく宝川ウツボギ沢に降り立つ。ナルミズ沢出合の広河原にはウツボギ沢を5分も下ればいい。

ナルミズ沢に入って大きな釜を持つ小滝が次々と現れ、まあまあの岩魚を一匹釣り上げる。しかし、既に上流では雷鳴が鳴り始め、雲行きが怪しい。泳ぐには寒い上、増水が怖くて沢筋から離れたいという心理が働いて、右岸の登山道へ逃げてしまった。大石沢出合に着くと雨が降り始め、雹も混じった激しい雨になった。幕場を探しに行って帰ってくると永田は岩魚と添い寝をしていた。一段高い河原にあった幕営跡に泊まることとしタープを張る。根性で焚き火を起こし、岩魚は塩焼きにしていただいた。

寝る段になって永田はマットが無い、フリースが無い、シャツはもしや綿製か?というありさまで、中尾のフリースを着てなんとか眠れることになった。

26日 曇りのち雨、そしてまた曇り
7:00出発-8:40二股-10:00尾根上-11:30朝日岳-13:45白毛門山-16:15白毛門登山口に下山

昨夜の雨は寝る頃には既に止んでいたので、水は引いていた。相変わらず続く滑滝を越え、S字狭では泳ぎ、魚止めの滝をロープを出して越えると間もなく二股につく。ここから先、右股に入ったが、沢は滑滝が続く中に小滝を持ち、両側にはなだらかな草原が広がる。
永田は、先程から「ナメー!」とか「ニャメー!」とか絶叫を連発している。確かに、こんな沢はめったに無いだろう。つめも草原の中に一筋に続く踏み後をたどれば、尾根上に容易く立つことができた。天気は悪く全く展望は利かない。

冷たい風が強まり、小雨が降るようになる。ジャンクションピークまで踏み後をたどると縦走路に出る。その後は快適な縦走路を白毛門山頂まで辿り、長い単調な下りを耐えて、下山した。

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