奥又白池BC 前穂東壁 2002年9月22日

奥又白池BC 前穂東壁 2002年9月22日
‥西澤、羽田、鈴木、村上、中尾、米澤、宗像
上高地から歩くこと4時間。左側に聳え立つ岩壁がそれ。花崗岩できた大きなビルのよう。高低差は400mを越え、最も長いルートでは10ピッチを越えるものもあり、フリー/人工ともに最高の岩場だ。

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■記録

■北条-新村ルート
当初は伊東を待っての出発を考えていたが、午後から天候が崩れるとの予報があったので、急遽伊東を待たずしてアタックすることにする。(伊東ゴメン!)歩き始めるが伊東への申し訳ないとの気持ちで足取りが重い。

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取り付きまでは、BCからトラバースしていくこと1時間弱くらいだ。北条-新村ルート、松高ルートともにすでに先行パーティーがおり、取り付きのテラスで1時間ほど時間をつぶす。最初の3Pは高度感はあるが、ホールド、スタンスともにしっかりしており一気にツルベで抜ける。そこを越えるとハイマツテラスに到着。テラスで村上がビレーをしていると、奥又に着いた伊東から携帯に電話が・・・。ハイマツテラスって携帯が入るんだとビックリ。あとで調べてみたところどうやら上高地にDocomoのアンテナがあるらしい。まだam8:00だというのに奥又についてしまったとのこと。ここから終了点まで3P。急げば1時間半で登攀終了->すぐ下山で2時間。計3時間半で午前中には奥又に戻れる計算だ。天気も持ちそうだから、もう一本登ることの覚悟を決めて意気込む。
しかし、、、2つ前のパーティーが核心の2段ハングで時間がかかっている。このあとまだ1パーティーいる・・・。と思ってたら、核心トライ中にフォール。再トライは落ち着いてからということで、先に登らさせてくれるとのこと。こっちは3人パーティーなのになんとありがたい話か。。

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核心部は先パーティーの残置があるので、途中までお借りする。まずは1段目の小ハングをそのまま越える。2段目のハングは右から抜ける。アブミをかけ数段あがってからハング右へ向けてフリーに移る。ハング上はガバがあるので、一気に体を持ち上げることができた。大き目のスタンスに足をかけてからトラバース。このトラバースは外傾しているため慎重にスタンスを決める。つもりが、足を滑らせ3mほどフォール。2段目のハングまでもどってしまった。。。トラバースを抜けるとピナクルに到着。ここで支点をとりビレー。5P目はピナクルから一歩下がってからトラバースをつづけ、カンテを越えてから左上していく。高度感たっぷりで気合十分。先ほどのハングよりこちらのピッチのほうが面白い。

6,7Pは若干草付き混じりのルートで数箇所しっかりとした支点が作れるところがある。一個目の支点でとってしまい、次のピッチでロープが足りなくなりハイマツで支点をつくりビレー。で終了点到着。ここからは30分ほど進み北尾根稜線にでた。5・6のコルを経由してBCに向かうが、踏みあとが明瞭なため迷うことは無い。

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