個人山行:奥聖沢遡行断念

個人山行:奥聖沢遡行断念
日程:2016/8/10-12
メンバー:田中、真下、角田OB、鈴木OB

8/10 離京。畑薙ダム手前駐車場まで車で向かい、就寝。
8/11 起床したときにはすでにバスの列が伸びていた。バスへに乗車し、40分ほどで聖沢登山口に到着。コースタイムよりは早く入渓点の聖沢吊橋に到着。トポによれば滝見台から懸垂下降で奥聖に入渓するとよいそうだが、事前準備の段階で吊橋から入渓し、本流を詰めながら奥聖に行けるのではないかということになっていたため、準備を整えて本流に入渓。平凡な道はすぐに終わり、ゴルジュに突入。最初に5m程の釜を持った滝があるので、水につかりながら取り付く。田中が沢初体験であることなどを考慮し、ロープを出して安全面の確保に努めた。所要時間30分ほど。ゴルジュが終わり進行方向左に抜けると、取水堰堤が目に入った。堰堤は人工物の梯子等を利用して超える。古く脆く、非常に進みにくかった。大滝は左岸から高巻く。途中にある20mのトイ状の滝を通過する際、1度ロープを出した。人数の多さや初心者の存在などもあり、1時間ほどかかった。懸垂下降をする地点の手前で角田さんがパーティーのスピードと時間から引き返すと決断。要所で懸垂下降をしながら、入渓地点から数百メートル進んだあたりにテントを張れそうな場所を見つける。日暮れちょうどにテントを張る。

8/12 起床後に田中が魚を1匹釣り上げることができた。1日目の行動時間が長かったこともあり、鈴木さんがひざの痛みを訴える。1日目に遡行を断念したので、2日目は予約している聖平小屋へ向かうことになった。聖沢吊橋から脱渓し、造林小屋跡、乗越を通り、滝見台へ。そこから奥聖を目にすることができた。聖平小屋に向かう途中で鈴木さんとその他三人に分かれ、鈴木さんは小屋に、残りの三人は釣りをした。真下さんが2匹、角田さんが1匹(本来は2匹であったが、巧妙に手から抜け出し、川を泳いで行った魚が1匹)、合計3匹の魚を釣ることができた。小屋につくと雨が降り始めたので、中に入り、調理。新鮮なイワナの炊き込みご飯は風味が豊かでとてもおいしかった。下山に備え、早めに就寝。

8/13 来た道を戻り、コースタイムの3/4程度のスピードで聖沢登山口に到着。1本早い午前中のバスに乗ろうとするも時刻表の把握ミスでバスがなかったため、登山口近くの沢沿いの開けた場所でそばを食べることに。食事を済ませるころには濡れた装備も乾き、定刻通りの小屋の送迎バスに乗り、駐車場に。

今回は遡行失敗となったが、その要因はルート選定とパーティーのスピードにあったと考えられる。奥聖は難易度の高い沢であったが、沢未経験の田中を連れて行ったことや、人数が多く遡行に時間がかかることが予想できたこと、滝見台からの懸垂下降ではなく本流からの遡行に変更したこと、日程を短くしたことなどの要素を考慮すれば素早く行動しなければ(それでも)厳しい遡行になることは予想ができた。また、荷物が重かったことやロープを出すのに時間がかかったことなども行動時間を遅らせる要因となった。来年リベンジしたいと考えているのが、そのためには「荷物の軽量化」「ロープ使用時の所要時間の短縮」「沢の経験」の三点が不可欠であると思われるので、田中は奥聖よりも難易度の低い沢を何度か経験すること、食事一つ一つまで気を配り荷物の軽量化に努めること、ロープは場面によって使い分けられるように(ex.少し心配なところなど)短いロープももっていくなど改善し、来年の夏にもう一度挑戦できればよいと思う。

文責:田中

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