場所:山梨県 太刀岡山
日時:2018年6月2日
メンバー:3年田中 OB羽田
早朝6時に荻窪駅で集合、車内で朝食を済ませつつ太刀岡山駐車場へ向かういます、2時間程で到着。駐車場から県道を川沿いを上流へ、踏み跡から川に下り、木橋を渡ります。廃屋の横を過ぎ、踏み跡に従いジグで登っていくと取り付きが。
1~2P目はグレード以上にクラックの厳しさを味わいました、出発前は交互にリードできるだろうと軽く見ていましたが、実際に取り付いてみると足は決まらない、手も決まらない、上に行けるイメージが全くわかない、技術と経験の不足を感じる以上に精神的につらかったです。羽田OBのアドバイスを受けながらたどたどしいステミングやフットジャムを改良してなんとか上へ抜けました。
個人的には3Pめのスクイーズチムニーが一番厳しかったです。背中で踏ん張りながらずるずる上に上がろうとするも上手くいかず、結局最後に上れたときは何をどう改善したから上れたのか全く分かりませんでした、帰ってきた今でも謎です。
クラックが終わると4P目からはグレード低めの部分が続くので少し気持ちが楽になりましたが、クラックで体力を使い果たした結果ヘロヘロになりながら岩稜帯を超えています。
5P以降の高度感抜群のナイフリッジ、写真で見ていた時の感想は「かっこいい!」でしたが、いざその場に立ってみると「怖い」以外の感情がなかったです、もし落ちたらどうなるのだろう、そんなことを考えながら見ていた羽田OBの背中はとても大きく見えました。
気持ち良い風に吹かれながら岩歩きを続け無事頂上に到着、休憩をはさんで30分ほどで下山しました。終わってみれば羽田OBに連れて行ってもらう形でふがいない結果でしたが、自分の技術・経験不足や課題を認識できた点でよい経験をさせてもらったと思っています、羽田OBありがとうございました。
この山行を「いい機会」にできるよう、今回わかったことを今後の山行で解決し生かしていけるよう頑張ります。
(文責:田中)