2017年度冬合宿 北岳 池山吊尾根

日程:2017/12/24-27
メンバー:杉本(3年)、中西(コーチ)

今回の合宿は、とにかく辛かった。確かに、冬山の生活や道具の使い方など、去年の鹿島槍の時よりも楽に感じたこともあったが、大変なところは辛かった。

一番大変だったのは、北岳の山頂に行くとき雪と強風のためホワイトアウトしたことだった。その日は朝は月が見えていて天気は良かったので出発したが、1時間たってボーコン沢のかしらに着く頃には空は雲で覆われていた。そこから8本歯のコルまでは100mおき位の間隔で赤旗を指していったが、旗から次の旗までようやく見えるくらいだった。

8本歯のコルで赤旗がなくなったので、そこからは尾根伝いに行くことにした。コルのあたりでワカンからアイゼンに付け替えた。分岐に着く頃には風がかなり強くなっていた。山頂では、ホワイトアウト寸前だったので何も見えなかった。風も強いので昨年6月に北岳に強風の雨の中来たことを思い出した。雪がかなり降っていたので、山頂から引き返すと、さっきまで露出していたはずの岩も埋まっていて、来た時とは違う道に見えた。そのため、なんども降る方向がわからなくなって、何度かコースを外れてしまった。ピストンのつもりで来たのに雪がどんどん降っていたので精神的にも戻れるか不安になっていた。なんとかコルに戻れた頃にはほぼ完全にホワイトアウトしていて、向こうの赤旗もほとんど見えないほどだった。疲れもあって、雪に足を取られ何度か転倒しいらだった。

下りでは、ふもと近くになって、急な斜面で地面の雪が溶けてからかたまってアイスバーンになっていて、かなり注意しておりた。ただでさえ疲れていたのに、集中しなければいけなかったので、これもかなりこたえた。そこから、さらに帰りのバスが通る道まで13km程歩いたのでクタクタに疲れた。大変な事は多かったが、無事に降りてこられ安心した。帰りの途中で食べたつけ麺は、口の中に旨味が染み渡ってとても美味かった。辛い事は多い山行ではあったが、山の中で思い出に残るような生活を味わえた。思い出は、辛さと共に体に刻み込まれている。(文責:杉本)